越境ECの新潮流:Tokyo Otaku ModeとBENTO&COのグローバル展開

JASEC 日本イーコマース学会

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越境ECの新潮流:Tokyo Otaku ModeとBENTO&COのグローバル展開

越境ECの新潮流:Tokyo Otaku ModeとBENTO&COのグローバル展開

  • 2025年6月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年7月25日

1. 越境EC市場の成長背景

2025年には世界のBtoC EC市場が約7.39兆ドル、EC化率は24.5%に達すると予測されています。日本の越境EC市場も、2024年時点で約34億ドルから、2033年には約136億ドルへと成長が見込まれており、年平均成長率は約6.9%と堅調です。

日本発の商品カテゴリでは、アジア・北米・欧州向けにポップカルチャー、伝統工芸、食品などの分野で特に需要が拡大しています。

2. Tokyo Otaku Mode(TOM)のグローバル展開

2-1. 事業概要

Tokyo Otaku Mode(TOM)は2011年にFacebookページとして発足し、2013年から越境ECサイト「Tokyo Otaku Mode Shop」を開設。アニメ・漫画・ゲームグッズ等を海外市場に展開しています。

2-2. 実績・数値(修正済み)

  • 販売国数:130カ国以上に配送実績

  • SNSリーチ:Facebookフォロワー約2,000万人のうち、99%以上が海外ユーザー

  • 売上規模:公式には非公開。2020年時点で100億円を目標としていたが、最新の売上は推測ベースで記載されていたため、削除

  • 主要市場:北米が最大、オーストラリア・中国を含めた4地域で全体の7割以上

  • 中国戦略:Tモールグローバルで販路拡大。独身の日に大幅な売上記録

2-3. 成功要因

  • SNSマーケティングによるオーガニック集客

  • ライセンス取得による正規品販売体制

  • 多言語・多通貨・現地決済への柔軟対応

  • 自社オリジナル商品の企画や物流事業「セカイロジ」の運営も展開

3. BENTO&COのグローバル展開

3-1. 事業概要

2008年に京都で創業。日本の弁当文化を広めるために、弁当箱や和雑貨を越境ECで販売。

3-2. 実績・数値(修正済み)

  • 販売国数:60カ国以上(2025年時点)

  • 売上成長:2021〜2023年で海外売上が約80%増(社内発表に基づく)

  • 商品展開:伝統工芸品・キャラクター商品(ドラゴンボール・ハローキティ等)を含む数百点

  • 販売チャネル:自社ECのほか、京都の直営店と欧州中心の卸先150店以上

3-3. 成功要因

  • Shopifyと自社開発物流システム「Ship&co」による業務効率化

  • 国際弁当コンテストでのPRとファンコミュニティ醸成

  • 多言語・多決済対応:英・仏語のサイト展開、PayPal・カード決済対応

  • SNS・メールマーケティング:Facebookで8万以上のフォロワーを獲得

4. 共通の成功要因(修正済み)

項目

Tokyo Otaku Mode

BENTO&CO

販売国数

130カ国以上

60カ国以上

SNSフォロワー数

Facebook:約2,000万人(海外比率99%)

Facebook:約8万人

年間売上高

非公開(2020年時点で100億円目標)

非公開(2021–2023で海外売上80%増)

顧客地域

北米中心、アジア・豪州含む

欧米・アジア中心

主な販促手法

SNS・動画・正規ライセンス

SNS・メール・国際コンテスト

商品カテゴリ

アニメ・漫画・ゲーム

弁当箱・和雑貨・キャラコラボ

物流・システム面

セカイロジ、決済・言語対応

Shopify+Ship&co、多言語決済対応

5. 今後の展望と課題

  • 競合環境の激化:SHEINなど新興越境ECの台頭により、差別化やブランド価値強化が重要

  • ローカライズの深化:言語対応や現地決済、配送スピードの最適化が求められる

  • 文化発信の高度化:物販にとどまらず、体験型イベントやコミュニティ形成による価値提供が鍵に

まとめ

Tokyo Otaku ModeとBENTO&COは、日本の越境ECをリードする存在として、SNS活用・現地最適化・商品開発・物流改革など多角的な戦略でグローバルに展開しています。今後は、競争力のあるブランド作りと日本文化を伝える体験提供の両立が、越境EC成功の決定要因となるでしょう。

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